老化による弱っていく身体、フレイルとサルコペニアの違い
2023/06/24
人間は年齢を重ねると共に、身体機能も衰えていきます。そのため、高齢者は肉体的な弱りが出てくることが多く、その状態をフレイルという言葉で表現します。また、同じく老化によって起こる筋肉量の減少を指すサルコペニアという言葉もありますが、これらの言葉の違いについて理解しておくことは、高齢者の健康管理にとって重要です。本稿では、フレイルとサルコペニアの定義や特徴、それぞれの対処法について解説していきます。
目次
老化による弱っていく身体、フレイルとサルコペニアの違い
日々年を重ねる中で、身体は弱っていきます。その中でも、特に問題視されるのがフレイルとサルコペニアという病気です。これらは老化によって引き起こされ、健康な状態を保ちにくくなります。しかし、フレイルとサルコペニアは別物であり、それぞれ異なった病気です。 まず、フレイルについてお話ししましょう。フレイルとは、高齢者に多く見られる身体的な病気で、筋肉量や運動能力が低下し、一般的な活動に支障をきたす状態を指します。これは、日常生活に必要な身体機能の低下によるものです。そして、フレイルにはさまざまな原因があります。運動不足や栄養不足、ストレスなどが挙げられます。 そして、次にサルコペニアについてお話ししましょう。サルコペニアとは、筋肉量の低下が原因で体の機能が低下する病気です。サルコペニアは、病気や怪我、栄養不良など、多くの要因によって引き起こされます。また、サルコペニアは食事によって予防することができます。食事によって筋肉量を増やすことができるため、積極的に摂取することが重要です。 老化によって引き起こされるフレイルとサルコペニアは、両者とも身体の機能を低下させます。しかし、原因や対策は異なります。フレイルは生活習慣の改善やストレス解消が対策となりますが、サルコペニアは食事による予防が可能です。デイサービスでは、高齢者の健康管理に力を入れ、フレイルやサルコペニアの予防や対策を取り入れたケアを提供することが求められます。老化による身体の弱りに負けず、健康的な生活を送るためにも、積極的に取り組んでいくことが大切です。